貯蔵品?
【棚卸資産】
新型コロナ感染症の第7波、桜島の噴火、サル痘、色々ありますね。
しかもこの暑さ、いやになります。
この暑さの中、記帳指導に汗を書いています。
Zoomミーティングだと楽なのですが、そうはいかないこともあります。
初回の面談です。どのような申告書を出されたのかとか、開業日はいつ?
青色の届出は? 等、確認する書類が多く、面談せざるを得ないことになります。
互いに感染に注意しつつ面談ということになります。
この記帳指導、青色申告の65万円(55万円)控除を希望する方が多く、
ポイントは貸借対照表の作成になります。
その際、皆さんが気にされるのが期首期末の棚卸資産です。
期末の棚卸資産は商品として貸借対照表に記載されます。
ここは皆さん、よく理解されています。説明もスムーズです。
しかし、理解していただけるのに困るのものもあります。
【貯蔵品?】
貯蔵品です。
貯蔵品とは、決算日において未使用の切手や収入印紙、タクシーチケット、
未使用のコピー用紙、文具などのことをいいます。
これって皆さん、通信費、租税公課、旅費、消耗品費等の経費に計上しています。
でも、会計や税務では決算日に未使用分があれば経費ではなく、資産になります。
切手、84円が2~3枚、収入印紙、200円が2枚、こんな金額でも・・・。
と腑に落ちないという方も多いです。当然のような気がします。
しかし、切手や収入印紙は現金と同様の性格をもっています。
必ず経費から除いて貯蔵品として貸借対照表に計上することが必要です。
皆さん、不満顔ですがご理解していただいています。
でも、この貯蔵品を貸借対照表に計上しているとよいこともあります。
チェックする側、税務署側からすると印象はよくなります。
細かいこともきちんと処理しているという目安になります。一つの関門通過です。
この貯蔵品、金額は小さいですが、それゆえ、忘れがちな科目です。
だから大切なのです。
そうそう、会社員時代、税務調査、営業マンの机から切手、印紙が見つかりました。
早速、全員、報告です。
その年の税務調査、暑かったようです。
未使用のパンプレットも指摘されました。