すみません! 年末調整
【間違いです】
昨日の年末調整廃止のブログ、間違っていました。
申し訳ありません。
内容は殆ど良かったのですが、
年末調整廃止=源泉徴収、特別徴収、社会保険料の徴収の廃止、
これは私の思い込みでした。すみません。
国、地方自治体等が効率的に税収等を確保できるこれらの制度を
年末調整とともに廃止することは考えられませんし、
源泉徴収の制度と年末調整の制度、制度自体も異なります。
給与所得者の源泉徴収は昭和15年にドイツの制度を参考に導入されました。
理由は戦費調達です。
一方、年末調整は昭和22年に税務職員の不足により、導入されました。
2つの制度、歴史も異なります。
間違えた理由と考えてみると給与所得者の源泉徴収と年末調整、
実際の運用は一体化されています。
一方が廃止ならばもう一方も廃止と思い込んだ結果です。
すみませんでした。
【諸外国は?】
ところで、諸外国、アメリカはどうでしょうか?
アメリカには年末調整という制度はありませんが、源泉徴収制度はあります。
連邦税の源泉徴収税率は30%、これ以外に州税、社会保障税等があります。
税体系、連邦税は一つですが、州税は州毎に異なっています。市税もあります。
各種控除も多く、区分も独身者、夫婦合算、夫婦単独があります。
基本、総合課税(日本は株式や土地等は分離課税)です。
源泉徴収の対象外の個人事業者は予定納税が年4回(日本は2回)もあります。
ざくっというとアメリカは日本と比べて、
源泉徴収の対象と率が高く、州毎に税額が異なる、税体系が複雑です。
これでも皆さん、確定申告をされています。
何故かと言えば源泉徴収率が高いため、殆ど方が還付となる事実があります。
還付ならば、制度が複雑でも皆さん頑張って確定申告をします。
結果、税の使い道にも関心があり、納税意識も高くなります。
一方、日本は年末調整制度があります。
どうでしょう。廃止も一考かと思います。