領収書! レシート! どっち?
<ダメな領収書!>
皆さんは、経費として計上するには領収書やレシートが必要ということはご存じですよね。
でも、領収書があっても、ダメな領収書があることをご存じですか?
うむ~ 分かった! 宛名なしや上様領収書だよね! 日付のないのも!
大正解です。
ここからが、難しくなります。
但し書きに「お品代」、「飲食代」、を書いている領収書はダメな領収書です!
取引の内容が分からないのでダメです。
正しい但し書きは、「菓子詰め合わせ@3,240円×2個、袋代33円」という感じです。
「飲食代」は、「3名ご飲食代、海鮮コース他」という感じです。
店員の方は嫌がりますよね! このような領収書、中々お目にかかりません!
でも、これぐらい書かないと消費税法上は難しいですね。
そこで、大企業や社用族の多いお店では、領収書+レシートとなります。
もっとも、このクラスはコーポレートカード、カード利用控え+レシートです。
勿論、請求書で精算もあります。
このクラスは、手書き領収書による改ざんを疑っているのでしょうね。
でも、これをかいくぐる強者もいました。
同じ店であるときはカード、あるときは請求書という感じです。
発覚して、懲戒解雇又は降格というのもそれなりにあります。
<レシートは?>
レシートの問題点は宛名がないことです。
これ以外は、日付、金額(改ざん不能)、品目は大丈夫です。加えて、人数、時間まで記入(これは結構、恐ろしい)されているものもあります。
この宛名なのですが、以前勤めていた会社では、支払確認書に宛名未記入と記載し、添付していました。まあ~、疑われていたのだと思います。
面倒くさい! でも、大丈夫です。
消費税法上は、不特定多数の者に販売をする事業者、飲食、小売り、旅客等は宛名なしでもOKとなっています。つまり、コンビニ、ファミリーレストラン等は大丈夫です。
後は摘要欄に○○さん××さん飲食、△△会社菓子差し入れ、と書くのみです。
金額が低ければ、レシートは大丈夫です。
3万円以上は請求書、カードや正しい領収書がよいと思います。
最後に一つ、フリーランスや個人事業主の方、100円ショップ等で、個人と事業用の品物を一緒に買うことはありませんか?
この場合、事業用の品目と金額に○をつけてください。分ける必要はありません。
税務調査官もニヤッと笑ってくれます。