不治の病?
【結核 低蔓延国へ】
新型コロナ感染症の第7派もようやく減少傾向が見えてきましたね!
根拠はありませんが、なんとなくほっとする感じです。
ところで、細菌やウィルスが引き起こす感染症、
皆さんは結核って、ご存知ですか?
ツベルクリン反応、BCGという言葉が思い浮かぶのではないでしょうか。
結核? 多くの方は滅多にない感染症という印象でしょうか?
8/30 厚生労働省は2021年、国内で結核と診断された患者は
人口10万人あたり9.2人だったと発表しました。
初めて10人を下回り、WHO(世界保健機関)の分類で
「低蔓延(まんえん)」国となりました。
へ~~? ではないでしょうか。
日本は結核がある程度蔓延している国だったのです。
例えば2000年時点では10万人あたり36人でした。
結構な数ですね。
まずは低蔓延国への仲間入り、よかったです。
マスクのおかげかもしれません。
【長い歴史!】
2021年、10万人あたり9.2人ですが、
具体的にいうと結核と診断された方は1万1519人、死亡した人は1844人です。
結構な数です。特に死亡した人の数は考えさせられます。
結核は、戦後、ストレプトマイシン等が日本でも上市されたことにより
不治の病から早期発見で治る病気となり、
田舎にあった療養施設も閉鎖等されたのですが、
現状でも問題点はあります。
多剤耐性結核の存在です。このため、治癒率は40~70%でした。
感染症は治療薬が開発されてもしばらくすると
治療薬に耐性を持った細菌やウィルスが生まれてきます。
これに不適切な使用が拍車をかけます。
薬と菌の追いかっけっこです。
薬剤も長らく開発されなかったのですが、
2014年に40年ぶりの新薬がされています。
これも低蔓延国への要因の一つと考えられます。
感染症、なかなかなくなりません。新型コロナ感染症も同様です。
人類と感染症、長い戦いの歴史です。