悪い円安??
【20年ぶりの円安】
「悪い円安」という言葉がマスコミを騒がせています。
「賃金も上がらないのに物価が上がる。しかも20年ぶりの円安、ますます~」
どうにかしろよ!というのがマスコミの主な論調です。
日銀総裁の「家計の値上げ許容度は高まっている」という発言も炎上しています。
経済の専門家ではないのでよく分かりませんが、
どうも、為替相場、円安をどうにかしろよということなのでしょう。
為替相場、大部分の資金は投機資金です。輸出入の実需資金は少ないです。
つまり、海外も含め市場参加者(投機者)がどう考えるかによります。
かれらの大部分が円高と考えれば円高、円安と考えれば円安となります。
かれらの考える要因はいろいろありますが、主に4つかな?と思います。
貿易収支、金利差、物価変動、有事と思われます。
今回は貿易収支の赤字、日米の金利差、そしてウクライナ侵攻、有事です。
でも個人的には長期的にはその国の国力、経済力だと思います。
日本経済が停滞、デフレとなったのが1990年代後半、約30年間です。
1人当たりの国民所得もOECDの上位から下位に落ち込んでいます。
弱い国の通貨は下落、安くなります。
因みにニューヨークのお昼は約3,000円。日本はワンコイン+α
【矛盾するけど?】
どうも、マスコミの論調は物価上昇を抑えろ、そのためには日米の金利差を縮小しろという感じです。
日銀の量的緩和、黒田バズーカの手じまいのようです。
それはそれで分かるのですが、量的緩和をやめると当然、金利は上昇します。
するとコロナ融資でなんとか持っている企業、中小企業は金利上昇に悩みます。
住宅ローンも変動金利ならば金利は上場します。家計に痛手です。
新規の住宅ローンも金利上昇で新規借り入れが少なくなります。
国の財政、新規国債や借り換え国債の金利も上がります。赤字の拡大です。
矛盾していませんか? 八方塞がりのような気がします。
この解決策も報道してほしいです。
日本経済が低迷して約30年、賃金は下がり、物価も低下ぎみでした。
この間、消費者の消費行動は「安くて当然、値上げは悪」。
値段は同じでも中身が少ないステルス値上げ、大流行です。
発想の転換! 成長分野へ投資、国の支援強化がマスコミを賑わせます。
でも、成長分野を見極めることができるなら約30年の低迷はありません。
マスコミ、専門家の説明、鵜呑みにしてはいけません。
自ら考え、リスクを取る。これしかないような気がします。素人ですが!