高所得者ほど税金が安い?

【へんなグラフ?】

先日、令和4年税制改正のメディア研修を受講しました。

この研修、財務省の主税局担当官が約1時間、税制改正の説明をしてくれます。

時間は1時間ですが、資料はいつもの通り65P、膨大です。

主旨を理解するに役立つのですが、あれ!というグラフがありました。

「申告納税者の所得税負担率」というグラフです。

このグラフ、納税者の実効税率を合計所得金額別にプロットしたものです。

所得税は累進課税、所得が少なければ実効税率は低く、多ければ高くなります。

グラフも250万円以下:2.5%から始まって、5千万~1億円:27.1%

と上がっていきますが、1億~2億円:26.7%、10億~20億円:20.9%

と1億円をピークに下がっていきます。

おかしくありませんか? 

所得税、累進課税なのに、1億円を超えると実効税率が下がります。

このグラフの名前は「申告納税者の所得税負担率」です。

所得税、2つの課税制度、総合課税(累進課税、最高45.9%)と

申告分離課税(一定課税、15.3%(土地は除く))から成り立っています。

所得税負担率とすることで性格の異なる税制を合算、グラフで示しています。

申告分離課税の対象は株式の譲渡、上場株式の配当等、金融所得が中心です。

これらは高額、1億円を超えることが多くなります。でも税率は15.3%です。

一方、累進課税の給与所得とか、事業所得、1億円を超えることはまれです。

もっとも1億円を超える納税者、全体の0.01%程度なのですが~?

マジックですね~~。さすがです! 

【諦めていない?】

このグラフ、私が初めて見たのは小泉政権末期、財務省関係の研修の時です。

その後、第一次安部政権となり、

累進課税は4段階、最高37%から6段階、最高40%に引き上げられました。

平成25年末の上場株式の譲渡所得の軽減税率廃止(7%)の時も見ました。

増税される直前よく見るような気がします・・・。

岸田内閣、金融所得課税強化、これって諦めたと思っていたのですが・・・。

参議院選挙、自民党圧勝、黄金の3年というマスコミ報道もあります。

次の資料、「主要国における給与所得課税と金融所得課税の概要」でした。

考えすぎでしょうか??

あ! 思い出しました。このグラフ、最初に見たときの説明、

「1億円を超える人の税率を大きく引き上げても増加する税収は少ない。

むしろ、低所得者層の多少の税率引き上げの方が税収は大きく増加する。」

そう言えば最新の財務省資料にも欧米より低い・・・。

考えすぎかなあ~。円安だし~。

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