税金! 払いたくないよ!
<経費を使えば?>
個人事業主やフリーランスの方が、開業して数年、ある程度の事業の目処が立つと相談をうけるのが、「税金! 納めたくないなあ~、減らす方法ないかな?」です。
殆どの方がおっしゃるのが、
「今年は利益見込みが500万円、経費、使ってよいかな。あまり必要はないのだが、新しいパソコン、プリンター、どれも30万円未満なのよ。確か全額経費になるよね。」という感じの要望です。
「2年前にパソコンは買いましたよね。プリンターも使えますよね。買ったらお金貯まりませんよ。」
「税金は減るよ。買わなければ、500万円×30%(住民税も)=150万円、買えば、(500万円-60万円×30%=132万円。18万円も安くなるよ。」
「いやいや、手取りは、経費を使わなければ350万円、経費を使えば税金+経費で308万円、42万円も減りますよ」
「確かにそうなんだけれど、うむ~。何かいい方法ないかなあ~」
<所得控除の利用>
そこで、昨年の確定申告書を見ながら、相談する場合が多いです。
「利益は、真ん中の所得金額のここ、営業にあります。今年はここが500万円。」
この下に所得から差し引かれる金額がありますよね。
「う~ん、分かっているよ。社会保険料控除は国保保険料、国民年金だよね。生命保険、地震保険、配偶者控除、基礎控除だろ。説明、聞いたよね。」
「さすがですね。ところで、自営業には退職金がありませんよね。この代わりになるのが、小規模共済、ここにありますよね。貯蓄なので、お金が貯まります。しかも、税金が安くなります。」
「この上の社会保険料控除、ここには国民年金基金やiDeCoの掛金も入れることができますよ。これも同じですよ。将来の年金少ないよな!とこぼしていましたよね。」
「小規模共済、国民年金基金か、iDeCoか! 確か宣伝していたよね」
「小規模共済は引退すれば、退職金扱いで、税金は通常の1/2課税。お得ですよね。基金とiDeCoは65才まで引き出しは出来ないのですが、掛金は控除できます。貯蓄で税金が安くなるという感じです。」
「確かに! もう、9月だし、検討するよ。資料、頼むよ。」という感じです。
個人事業主やフリーランスの方で余裕があるのなら、経費をよりもまずは所得控除の活用を検討することがよいと思います。
小規模共済、国民年金基金又はiDeCoですね!