相続の準備はいつから?
<元気な親に、大丈夫?は禁句!>
両親が入院したと聞くと病気とその予後が気になりますね。
あたふたと、急いで田舎に帰省し、検査の結果、病気の内容、根掘り葉掘り聞くと、「私は大丈夫!」と怒らせることになります。
加えて、お金はあるよね。年金はどんな感じ? と考えてしまいます。
しばらくして落ち着くと相続~は?
でも、相続はご本人の考え方が一番!
子供からあれやこれやといえるものでもありません。
ましてや、本人が元気と思っていたら、馬鹿野郎!となります。
<いつから、準備? 私の場合は介護申請!>
私が、相続の準備を始めるきっかけは、母親の認知症、つまり、介護保険利用の時でした。
父親は母が認知症ということを理解していなかったようで、田舎の親族も皆、気がついていなかったのです。
私の指摘をきっかけに、父は主治医(以前から説明していたようなのですが、父が信じていなかった)の説明をようやく理解したようなのです。
「おれが面倒みる!」といったものの、介護認定の申請もままならず、おろおろでした。
私が頻繁に帰省し、段取りをしたのですが、受け入れたくないのでしょうね。
認定審査をドタキャン、トラブル続きでした。
いろいろあったのですが、母親が要介護1、父親も認定を受けて要支援2となりました。
なんとか、二人揃ってのデイサービスの申し込み(直ぐに利用)、母のグループホームの順番申し込み(2カ所とも10人待ち)にこぎ着けたときは、ほっと一息でした。
約半年、東京から九州、片道約7時間、我ながらよく頑張ったと思います。
介護施設への申し込み、当然、デイサービスは口座引き落とし、お弁当サービスも同様。じゃあ~。どの口座から引き落とし? 口座は?? 通帳は?
「ここにある。これが全部、定期はない。」
「いや?? 何冊もあるのよ?? 口座が? 年金の振込口座は?」
「ペイオフがあるだろ! もうないと思うが?? 全部、お前に任せた。 土地はここと田舎の田んぼだ! 固定資産課税明細書もあるぞ。」
父親も母の認知症、介護申請で心が折れたのでしょうね。
相続の準備が始まったのです!
十数冊の通帳の整理、母親の貯めた山のようにある小銭の計算(数十万円かな?)、生活費を封筒に入れ、しまったのはよいのだが、どこに入れたか忘れた袋(結構な数)の捜索、固定資産課税明細がない田と畑の確認、不要品の整理、新たな始まりでした。
つまり、相続準備は介護認定申請から、ここからが一番スムーズかもしれません。
もちろん、開始したら口座の管理に加えて、現金明細表の記入(日常の購入等)、これが必要です。
円満な相続のために!