財産はいくらあるの?
【贈与したい!】
最近、ちょこちょこと税務相談があります。
この相談、少し気になることがあります。
「相続税が高いでしょう!
税金を取られるなら贈与、生前贈与をしたいの!」
とおっしゃる年配の方が多いような気がします。
「贈与、年110万円以内なら税金はかからないのでしょ?」
「契約書がいると聞いたけどいるの?」
こんな感じです。
「そうですね。贈与を受ける人の年間の受取り金額が110万円以内なら
税金を納める必要はありませんね。」
「贈与は契約書がなくても双方が口頭了解すれば成立はしますね。
契約書は忘れないようにするためですね。」
「よかった! 早速、娘に・・・」
【きちんと計算!】
ところで、
「奥様、どの程度の財産をお持ちですか?」
「え~~と・・・」
「自宅、預金が約2000万円、それ以外はないわ!」
「お子様は?」
「娘が2人!」
「お母さん、それって相続税がかからないかもしれませんね。」
「生活費は年金で賄えていますか? 生命保険? 株はいかがですか?」
「年金でなんとかやっています。
生命保険はたしか…死亡保険で500万円! 株はないわ!」
「ご自宅の評価に左右されますが、おそらく大丈夫だと思います。
お母さんの場合、相続税が課税されない金額は4200万円ですね。」
「え! そうなの! 大丈夫なの? 自宅次第なの・・・」
「贈与する必要もないかもしれませんね。」
「自宅の土地の評価は市役所からくる固定資産税の書類に書いてある評価額の
約1.2倍がおおよその目安ですね。建物はそのままの評価ですね。」
という感じです。
贈与! 生前贈与! をする前に、
まずはご自身の財産、これを計算してみましょう。