雇用保険の更新ですね。

【保険料率が変わっている!】

もうすぐ6月です。

ということは、3月決算法人の申告期限、5月が終わることになります。

会計事務所は大忙しです。

猫の手も借りたい中、顧問先の社長さんから次のような問い合わせもあると思います。

「雇用保険、事業主負担が上がったの? 労働者負担はあがっていないのに?

何故? なにか10月からも上がるみたいだけど?」

専門は社労士さんですが、何故か? 会計事務所にもきます。

「社長、雇用調整助成金で財源が枯渇してしまったのですよ。

社長さんの会社も使いましたよね。」

「確かに! 助かったよ! 仕方がないか・・・。痛いけど~」

この雇用保険料の引き上げ、致し方ないと思います。

負担感を和らげるため、労働者負担は10月より3/1000が5/1000に、

事業主負担は4月から6/1000が6.5/1000に、10月からは8.5/1000と

二段階の引き上げとなります。

「社長、申告と納付は6月1日~7月11日までですよ。忘れないで下さいね。」と念押しです。

【過去最高?】

雇用保険料、両者合せると13.5/1000の負担率になります。

前年に比べて4.5ポイントの上昇です。

大幅な引き上げです。

でも、この保険料率、平成16年まで遡ると過去最高ではありません。

この13.5/1000、平成24年~27年の保険料率と同じです。

約7~10年前の水準に戻ったと言えます。

このころから失業率の改善により保険料は引き下げられてきたのです。

一方、過去最高の保険料率は平成17年~18年の19.5/1000です。

随分、髙いですね。今後は財源の回復状況次第です。気になりますね。

社長さんに説明する際にはこの点も加えてあげるとよいのではないでしょうか。

でも、社長さんが説明を聞いて一言、

「ふ~ん、雇用保険は財源があると下げるんだ! 税金もそうならないかな?」

確かにそうか! 負けてほしいですね。

財源不足なので無理でしょうが・・・。

余った予算、補正予算を組まずに、余った分、まけてほしいですね。

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