成年後見人制度、よくわからない?
【継続研修を受けました】
先日、税理士会の成年後見人制度の更新研修を受講しました。
更新要件は2年で10単位。残りは1単位です。
成年後見人、税理士が?? と皆さん思うかもしれませんが、税理士会も成年後見人制度の普及に取り組んでいます。
相談センターもあります。あまり知られていないような気もしますが?
しかし、成年後見人と言えば、弁護士、司法書士、社会福祉士が中心(もちろん親族の方も)です。
税理士会として、裁判所に履修者名簿を提出していますが、お呼びがかからないようです。
この成年後見人制度、判断能力が低下した人の財産管理(契約も)と身上保護が役割なのですが、どうも普及しません。
成年後見人の利用者が2019年約22万人、認知症患者が2020年で約600万人(厚生労働省推計)、人気がありません。
私も認知症の母親のために、成年後見人制度の利用を考え、裁判所に説明を聞きに行ったのですが、親族が成年後見人制度になるかどうか、確約はできないといわれ、申請を諦めました。
費用のことは心配ないのですが、母のことを全く知らない弁護士、司法書士に務まるのかしら?? という正直な疑問がありました。
【研修を受けるたびに疑問が?】
研修では、著名な弁護士や司法書士が講師となり丁寧に説明してくれます。
でも気になるのは、いずれの方も月1回、ご本人やご家族と面談してほしいということです。
社会福祉士の方は、面談は月1回以上、チームで支援、連携会議も参加ですね。と話されます。
正直、この温度差はどうなのかなあ~~と思います。
そのたびに、認知症の母親のこと、ケアマネジャーに相談し、施設の社会福祉士さんと面談したときのことを思い出します。
「そうですね。成年後見人の方が施設入所を希望されても、私たちはご本人の同意が原則です。認知症の方でも本人の理解がないと入所しても上手くいきませんね。大丈夫ですよ。皆さん、理解できますよ!」
驚きました! ほんまかいなあ~?? 今にして思えば、本当の意志決定支援です。
実際、母はグループホーム入所の際、施設長の説明を聞き、「それならば入ろうかね~」といって機嫌良く入所しました。
研修で繰り返される強調される「意志決定支援」です。
月1回の面談、士業は難しいような気もします。
しかも、成年後見人には医療行為の同意について権限がありません。
この制度、法律・財産に偏りすぎているのかもしれません。