ざっくり計算・・・
【きちんと計算する?】
前回、相続の際の基礎控除(課税されない金額)の説明をしました。
次にどのくらいの財産があるのかを計算する必要があります。
計算、きちんしたいと思う人も多いと思いますが、
相続が発生するまでに色々なことが生じます。
例えば株式の値上がりもありますが、暴落することもあります。
外貨預金も為替相場に左右されます。
インフレにより生活のための預金の取り崩しも増えるかもしれません。
でも、大きな出費は本人や配偶者の要介護度が上がり、施設に入所する場合です。
施設によっては高額な一時金が必要になることもあります。
一時金がなくても、月々の支払いが高い施設もあります。
そういう時のためにも財産は定期的に把握する必要があります。
やはり、毎年、計算する方がよいと思います。
毎年となるとざっくり計算がお勧めです。
【ざっくり計算】
では始めましょう!
いつの時点ということですが、1月1日でも、12月31日でもよいです。
ざっくりですから、日が決まればその時点で計算です。
預金、これは預金残高を確認します。
定期預金は最新の記帳された残高でよいでしょう。
株式、有価証券は証券会社から定期的に送られてくる最新の書類、
この評価額でよいでしょう。
生命保険、入院保険や手術保険等は入院等で使いますので評価しません。
評価するのは死亡生命保険金のみです。
自宅や土地は、5月頃に送付される固定資産税課税通知書で評価します。
この通知書、納税のお知らせだけでなく、評価明細書が添付されています。
評価明細書、土地・建物等の評価額が記載されています。
この評価額、土地は公示価格の7割となっています。相続税は8割です。
つまり、評価額÷0.7×0.8、相続税のおおよその評価額が分かります。
建物は評価明細書の評価額と相続税の評価額は同一です。
このような感じで計算してみましょう。
相続税、納める人は約12人に1人ということがわかると思います。
計算した結果が基礎控除を超えても大きなものが残っています。
私は自宅で!と言う人もいるでしょうが、見つめ直す良い機会だと思います。
また、毎年ざっくりでも計算していると過去の比較も出来ます。
よい機会です!