う~ん、分かりません?

【協会けんぽ、健保組合】

最近、社会保険料の負担軽減、もっぱら医療費の削減なのですが、

例えばOTC類似薬の保険適用除外とか、高齢者の窓口負担の引き上げ等が、

話題となっています。

これにより年間4兆円の医療費削減をうたっている政党もあります。

一方、最近の物価高と前回の診療報酬改定が0%程度であったことから、

医療機関、特に病院の経営悪化が報道され、

物価高対応と賃上げを行なう為の診療報酬の強い引き上げ要望があります。

相反する問題、どうするのでしょう。最後は首相の決断なのでしょうね。

ところで、皆さんは医療制度の財源、保険料の決め方をご存知ですか?

知っているよ! 給料の額面の約10%、これを会社と折半! 

と答える人が多いと思います。正解です??

何故? 所得(給料の額面から給与控除を除いた額)ではなく、

給料の額面金額なのですが、

+αとして非課税となる通勤定期代も含みます。新幹線通勤の人は大変!

でも、よいこともあります。

副業の所得や土地の売却所得、これは保険料に反映されません。ラッキー!

扶養は0人でも、3人でも、保険料は同じです。独身者は不理? 

しかも、健保組合は予防接種の補助のような付加給付もあります。

保険料負担が会社と折半ではなく、45:55という組合もあります。

【市町村国保、国保組合】

市町村国保はどうでしょう。

ここは収入ではなく、所得で保険料が決まります。

しかも、扶養の人がいれば人数分、保険料が増えます。家族持ちは不利?

加えて、配偶者に所得(パートや副業)があればさらに保険料が増え、

土地の売却所得があればびっくりするぐらい保険料が増えます。くやしい!

国保組合はどうでしょう。

所得を保険料に反映する組合もありますが、

扶養の人数を加えた人数のみの組合もあります。お金持ちに有利かも?

当然、副業や土地の売却所得は保険料に反映されません。

各制度の保険料の決め方、う~ん、分かりません?

会社員の頃、医療制度の分析をする部門に所属していたときに、

先輩に、何か、おかしくありません? う~ん、分かりません? と質問すると、

それぞれに歴史がある。主張した瞬間、収拾がつかなくなる! ばかやろ!

そうか! だから、マスコミも、お役所も、ましてや国会議員も…。

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