現役世代の負担軽減?

【何を改革するのか】
最近、現役世代の社会保険料の負担軽減が話題となっています。
少子高齢化が進み、現役世代の負担が重くなっている。
だから、現役世代の社会保険料の負担を軽くしなければならない
というの考えからでしょう。
この問題、以前から大変だ!という認識があり、2000年以降、一連の改革、
2000年の介護保険、2004年の年金のマクロスライド、
2008年の後期高齢者医療保険が実施されましたが、
当初から、早晩、行き詰まると言われていました。
結局、この問題、だれも手をつけなかったということです。
じゃ~、どうするのかということですが、おもな主張は
医療のDX化、生産性向上、OTC類似薬等、もっぱら医療が中心?
これもよく分からない感じがします。
介護は? 年金は? 話題だけが先行している印象が否めません。
【根本原因は?】
この問題、生じる原因は少子高齢化です。
現役世代の人口割合が減少し、高齢化割合が増加、
2024年は約29%、約3,600万人、2040年には約35%といわれています。
何だ~、知っているよ! と思う人が多いと思います。
じゃ~、どうする? 子供をたくさんとか、移民とかという意見もあります。
でも、そもそも、子供を持つ可能性のある世代が大きく減少しています。
移民は~、色々問題があり、大きく増加させることは難しいでしょう。
解決策はないのか?というとそうでもないかな~と思います。
高齢者が弱者という考え方がよくないのだと思います。
健康な高齢者も多数います。年金を受けつつ、働いている方も多数います。
ささえられる側から、元気な間は少し、ささえる側に、
財産がある人は多少の負担を、ささえる側に、
という考えはどうでしょう?
医療保険の財源構成(後期高齢者を除く)は、ざっくりいうと
公費20%、保険料60%、自己負担20%
後期高齢者医療保険の財源構成は、
公費46%、支援金38%、保険料8%、自己負担8% です。
高齢者が、少し、ささえる側にまわる、
保険料10%、自己負担20%を目指すのは如何でしょうか?
もちろん、財産が少なく、低所得の人の配慮もかかせません。
色々考える前に大枠の方向性を考えるのも大切だと思います。
ところで、医療保険! 保険者は1本化できないの??