色々な壁!
【103万円だけじゃない】
衆議院選挙が終わり、103万円の壁が注目されています。
103万円の壁、この壁を越えると所得税が課税されます。
でも、課税の壁、以前にも話をした通り、他にも壁があります。
住民税、100万円の壁です。厳しいですね。
また、103万円の壁対策として、配偶者特別控除があり、
これを超えても、一定の年収の配偶者は150万円以内なら、
従来通りの配偶者控除を受けることが可能です。
これは150万円の壁と言われています。
一方、社会保険料では130万円の壁があります。
これを超えると扶養から外れ、自分で社会保険料を納める必要があります。
また、勤める先が50人以上の会社であれば、
106万円を超えると社会保険に加入し、保険料を納めることになります。
色んな壁がありますね。
結局、どの壁を重視するかと言えば、
私は子供さんの場合、103万円を、
配偶者(奥さん)の場合、130万円を重視しています。
もっとも、この130万円の壁も一時的な超過であれば、
社会保険の扶養から外れることはありません。
【総合的に考えて!】
おそらく、103万円の壁は見直しされるのでしょうが、
各税法の壁や社会保険料の各々の壁、
これら壁を総合的に考えてほしいと考えています。
とにかく、ややこしいのです。
しかも、最低賃金も毎年、上がっています。
雇用保険も加入要件が変わっています。
個々の制度では、よかれと考えても、
他の制度からみると新たな壁が生じるのが最近の状況です。
今は解消されましたが、
最適賃金が生活保護よりも安いと取り沙汰されました。
保護の状況にもよるので一概には言えませんが、ここも考えてほしいのです。
現状、生活保護費、1人、130~150万円というモデルもあります。
条件が異なるため、感覚的な問題でしょうが、これも睨みつつ、
103万円の壁の議論、進めてほしい気がします。