消費税、インバウンド!
【輸出免税】
外国人観光客、多いですよね。どこにいっても見かけますよね。
皆さん、「日本は安い!」とよろこんで買い物してくれます。
この消費、今年は7兆円を超えると見込まれています。高い伸びです。
もちろん、良いことだけではなく、オーバーツーリズム等の問題もあります。
中々、むずかしいですね。
この外国人観光客の引き起こす問題、税金面でも生じています。
何かというと大手デパート、量販店、携帯電話の販売店等の脱税です。
この脱税、消費税の輸出免税制度を悪用したものです。
消費税は国内の消費に課税され、輸出されるものには課税されません。
と言うことは、外国人観光客がお土産として持ち帰るもの、
これは輸出となり、消費税は課税されません。
この課税されない手続きをするところが輸出物品販売場です。
大手デパートや量販店はこの輸出物品販売場を持っています。
ここでは消費税が課税されず、10%安い値段で商品が購入できます。
しかも、海外の自宅に直送もできます。便利ですね。
【後で返金へ!】
この便利な制度を悪用する人がいます。
そう、10%安く買った商品を転売する人がいるのです。
因みに、この制度を利用して1億円以上の買い物をした外国人、
令和4年で374人、1,704億円の消費税が免除されています。約28%です。
この手助けをしたということで大手デパート等が課税されています。
悪いのは制度を悪用した一部の外国人観光客、
大手デパート等は被害者のようにも思えます。
この制度、性善説に基づいています。
多くの外国人観光客の皆さん、きちんとされています。
悪いのは悪用する外国人です。
この制度、来年には改正されます。
どのようになるかというと諸外国と同じ制度、
消費税を含めた金額で購入。輸出物品販売場で免除の書類をもらう。
出国するときに、税関で免除書類とパスポートのチェックを受け、
問題なしであれば後日、消費税分を返金する。
というものに変わる予定です
まあ~。不便にはなります。でも、仕方がないと思います。
1億円以上の買い物をした人、374人、0.01%の人が~。