サラリーマン増税?
【政府税調】
最近、サラリーマン増税が話題となっていました。
このきっかけとなったのが、6月30日の政府税制調査会の答申です。
この答申、発表当初はあまりマスコミに取り上げられませんでした。
元々、政府税制調査会(政府税調)は自民党の税制調査会(党税調)に比べ、
あまり力はなく、中長期的な課題を提起・議論する場です。
増税、政府の方針を左右するのは党税調です。
官房長官等がわざわざ否定するようなものでもありません。
でも何故か盛り上がりました。
ネットの影響かもしれません。
刺激的な言葉もあり、マスコミも追随しました。
給与所得控除の縮小、通勤手当の課税、配偶者控除・扶養控除のあり方、
保険料控除の見直し、年金所得控除の縮小、退職金課税見直し、
どの言葉もサラリーマンを刺激します
しかし、これらの項目、個人的な印象では、怒られると思いますが、
失われた30年、財政再建、増税の議論の際の定番です。
それが何故、話題となるか?
皆さん、今まではあまり興味がなく、
ネットで初めて知ったという感じでしょうか???
【とうごうさんぴんは?】
このサラリーマン増税、多くの項目がありますが、
1つはともかくも、2~3つを実施すれば確実に政権交代です??
たとえば、給与所得控除、65万円から195万円の金額の控除があり、
給与金額に応じて、給与の概算経費として認められています。
これが多いのか少ないのか、海外と比べてどうなのかというと
制度等が異なるため一概に言えないのですが、
日本のサラリーマン、
1,000万円以下の給与の実効税率は諸外国に比し低いのは事実です。
もっとも、過去に給与所得控除の見直し問題が生じた際、
キーワードとなった言葉があります。
「とうごうさんぴん」です。昭和世代しか知らないと思いますが・・・。
この言葉、所得の捕捉率を揶揄したものです。
サラリーマンは10割、自営業者は5割、農水産業は3割、政治家は1割。
確かにサラリーマンの給与所得控除、大きいかもしれませんが、
補足率から言えば・・・。
国会議員の方々、これで・・・。
増税! 難しいですね!