800万円が・・・
【中小企業 交際費】
中小企業の交際費、経費として認められる金額はいくら迄でしょう?
多くの方が800万円と考えていると思います。
もちろん、接待飲食費の額の50/100との選択ですが、
一般的には800万円以下が経費、損金算入額となります。
では、中小企業の定義はどうでしょう?
期末の資本金等の額が1億円以下の法人、
但し、大法人による完全支配関係等は除くですよね。
では、資本金等の額がない法人はどうでしょう?
一般社団法人が該当します。持ち分なしの医療法人も該当します。
【出資金に準じる計算式】
出資金はない、0円。
0円だから資本金等の額は1億円以下だよね。
だから交際費も800万円以下と考えるのが自然です。
でも、出資金のない法人は
「出資金に準じる計算式」で判定することになっています。
ふ~んですが・・・。
算式は、(期末純資産額-当期利益)×60%です。
この金額を出資金とみなします。
例えば、期末純資産が5,000万円、当期利益が300万円とすると
(5,000万円 - 300万円) × 60% = 2,820万円
が出資金となります。1億円まで余裕です。
あ!!
鋭いですね。そうです。出資金の金額が動くのです。
純資産が1億7千万円弱となると出資金が1億円をオーバーするのです。
交際費、資本金等の額(出資金)が1億円を超えると
経費となる交際費、
接待飲食費の額の50/100のみとなります。
痛いですね。
財産が多い社団法人、特に持ち分なしの医療法人、注意ですね。
そうそう、この件、会計検査院が令和2年度の指摘事項、
税務署の問題として指摘していました。
絶対、注意です!