相続税、課税される割合は?
【課税される人はどの程度?】
前回、贈与をする前に財産を計算することをお勧めしました。
実際、財産の計算はどうするの?という疑問があると思います。
でもその前に対象となる人の割合、これを最初に把握してみましょう。
相続税、実際に納付した人の割合はここ数年、約8%、約12人に1人です。
これを少ないとみるか、多いとみるかは意見の分かれるところです。
相続税を納めなくてよい金額、基礎控除額が引き下げられたのは平成27年、
引き下げ前が5000万円+相続人×1000万円、
これが3000万円+相続人×600万円に引き下げられました。
これ以降、相続税の納付割合に変化はありません。
因みに引き下げ前の割合は約4%、25人に1人でした。
約2倍、増えました。
つまり、約25人に1人が新たに相続税を納めることになった訳です。
それでも現状の相続税の納付割合は約12人に1人、約8%が相続税を納め、
約11人、約92%の人は相続税を納める必要がないことになります。
増えたとは言え、多くの方は相続税を考える必要はないと思います。
生前贈与は必要ないことになります。どうでしょうか?
【課税されない金額は?】
割合が分かったとして、相続税が課税されない金額、基礎控除額、
これが気になる方もいると思います。
この基礎控除額、計算式にあるとおり相続人の人数によって左右されます。
相続人、多ければ基礎控除額が多くなります。
例えば、
相続人が配偶者+子供2名の場合、相続人は3人となります。
3000万円+600万円×3人=4800万円、
相続人が子供2名の場合、相続人は2人となります。
3000万円+600万円×2人=4200万円、
こんな感じです。少ないような気もしますが・・・。
因みに2020年のとある調査では、
70才以上の世帯の金融資産の平均は1786万円、中央値は1000万円です。
自宅の評価を含めても相続税を納める人は少ないと思います。
因みに配偶者が相続した財産は1.6億円まで課税されません。
これが目安です。
あとは財産の計算方法、これは次回以降で!