累進課税なの?

【2種類の累進課税】

先日、「申告納税者の所得税負担率」というグラフの説明をしました。

納税者の実効税率が1億円をピークに下がっていくグラフです。

理由は累進課税の総合所得と一定課税の申告分離課税所得の組み合わせですが、

それにしても、ピークの実効税率27.1%は低いのではないかと思う人もいると思います。

そう! 所得税の最高税率は45%です。

組み合わせにしてもどうも?? 当たり前の感覚です。

累進課税制度、2つの種類があります。

単純累進課税と超過累進課税です。

単純累進課税とは所得金額の大きさに応じて税率があがります。

一方、超過累進課税は一定金額を超過した分だけ税率が上がります。

具体的には次のようになります。

<単純累進課税>

①所得金額200万円:200万×10%=20万円(所得税、実効税率10%)

②所得金額400万円:400万×20%=80万円(所得税、実効税率20%)

<超過累進課税>

①所得金額200万円:195万×5%+(200万-195万)×10%10.25万円

 (所得税、実効税率5.125%

②所得金額400万円:

195万×5%+(330万-195万)×10%+(400万-330万)×20%=37.25万円

 (所得税、実効税率9.3125%

日本では、所得税の総合課税(相続税等も)は超過累進課税を採用しています。

一定額を超えると超えた金額にのみ高い税率がかかります。

195万円までは5%、これをこえた分、330万円までは10%という感じです。

所得税の最高税率45%は4000万円を超えた金額に適用されます。

所得金額が1億円の場合、実効税率は40.204%です。

最高税率の45%は適用されますが、実効税率は45%に届きません。

多少、拍子抜けしますが、高いことは事実です。

これも「申告納税者の所得税負担率」というグラフ、

納税者の実効税率が1億円をピークに下がっていく理由です。

ややこしいですね。複雑ですね。

これに所得金額の計算に影響を与える社会保険料の控除等が加われば?です。

物事、単純に考えると拙い気がします。

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