税制改正、刹那的?

【年調にて思うこと】

今年の年末調整、押印がなくなりましたねえ~。

印鑑を捜す手間が省けたと思いますが、何か頼りない気がします。

私の場合、顧問先には未記載の申告書ではなく、昨年のデータが記載されているもの(金額は除く)、氏名とか保険会社の会社名が記載されているものを渡し、訂正と金額記入をお願いしています。

当然、全く修正がない方(非課税者)もいます。押印がないと何となく不安です。

それ以外は改正もなく、淡々と過ぎていくと思っていました。

でも、昨年の改正により「基礎控除申告書、所得金額調整控除申告書、配偶者控除等申告書」が1枚にまとまっているものを、今年、確認していると、未記入や間違いが多く、「再確認か~。皆さん苦労しているよね。」と思ってしまいました。

これらの申告書、関係するのはごく一部です。

所得税が改正された以上、必要なのもわかります。

でも、本当に必要な改正だったのか? とつい思ってしまいます。

【主旨、理解ができない? 】

基礎控除、全ての方を対象としているこの控除に、何故、所得制限が導入されたのでしょうか?

所得制限をかけるのならば、名称を変更すべきでしょう。素朴な疑問です。

配偶者控除等申告書、所得により制限がかかるのためですが、多くの扶養配偶者、社会保険の被扶養者の年収制限に変更がないため、皆さん、130万円か、103万円で収入を抑えています。

問題の発端は、専業主婦にもっと働いてもらおうということだったような気がします。

それならば、社会保険制度と連動が必要な気がします。

もっとも、所得が多くても扶養に差があるようには思えません。

所得金額調整控除申告書、確かに必要なのですしょうが、扶養控除等申告書のデータと会社の給与データでわかるような気がします。

愚痴ですね。

申告書を作成した方々は、なんとか一枚にまとめ、わかりやすいように説明文を考えたと思います。

でも、結果、あまりに多くても拒否反応があると思います。

この改正、お金持ち優遇はしてませんよという刹那的な改正のような気がします。

税制改正、年末、バタバタと議論、党主導の法改正です。

もっとじっくり議論をし、実際、どうなの? キチンと議論して法改正をしてはどうでしょう。

国会議員の皆さん・・・・・・。

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