資金繰り、消費税も考える!

<資金繰り、最後に悩むのは?>

長引く新型コロナウィルス感染症! 

経営危機、売上減少に伴う資金繰りに悩んでいる企業や事業者さんは多いと思います。

融資により、なんとか生き延びている方も多いと思います。

今更、なにを言っているの! と怒られますね。

頭を悩ませ、「売上は? 1/3か」「仕入れは? 絞るしかないか」「給与は? 雇用調整助成金」「それから・・・、また、緊急事態宣言」と日々、悩みはつきないと思います。

ふと気づくと決算、税金! となると思います。

法人税? 所得税? これは困ったとなりますが、この2つは赤字であれば原則、税金は生じません。

よかった! と思った時に気がつくのが消費税です。

<消費税は赤字でも納付>

消費税の負担は消費者ですが、納付するのは消費税を預かった事業者です

仮受消費税、仮払消費税という勘定科目がその性格を表しています。

でも、中小企業者さんの経営は、消費税を税込み価格で計算しています。

売上1000円、消費税100円ではなく、売上は1100円。

当然のことながら1100円が入金と考えて、資金繰りを考えてしまいがちです。

これが自然だと思います。

会計事務所の担当者が気のつく人で、毎月、口酸っぱく、「社長、口座の残高3百万円のうち、1百万円は消費税ですよ」といってくれるとよいのですが・・・。

売上44百万円の飲食店業の売上が22百万円に半減しても、消費税の納付は80万円となります。

これっては何日分の売上?

<納期限の延長で、金額・数が多い税金は>

令和2年4月~令和3年2月までの期間に、国税庁が受け付けた納期限延長の状況は次のようになっています。

総額 約1兆5千億円、件数 322,801件。 多いのか? 少ないのか?

このうち、消費税は約9千億円、256,048件、1件当たり3.5百万円となっています。

ダントツの1位です。

会計事務所に入って、資金繰りの厳しい企業を担当し、初めて分かりました。

赤字でも納付がある恐ろしい税金です。

なんとか、お金が廻る。よかった! あ! 消費税!

廃止してほしい・・・。

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